原始反射ステージ2終了後の変化
【緊張性迷路反射】
緊張性迷路反射には、前方と後方の2種類あることが確認されています。
前方:赤ちゃんの頭を前に傾けると、筋肉の緊張度が低くなって身体が丸まり、手足が曲がる
※うつ伏せになると、手足が身体の下に入って腰が浮く
後方:赤ちゃんの頭を後ろに傾ける(反らせる)と、筋肉の緊張度が高くなって身体が伸びて、
手足が伸びる
※仰向けになると、身体や手足が伸びる
緊張性迷路反射は、人のバランス感覚と空間位置感覚を司る前庭系とその他の感覚器官が協応してバランスを調整・保持するために必要とされています。
反射による反応が繰り返し起こることで、頭部が動くことによる前庭組織の変化への対応、身体の屈伸や伸筋のバランスと筋緊張度、感覚受容などが養われていきます。
【非対称性緊張性頸反射】
赤ちゃんが上をむいて寝た状態で顔を横に向けると、顔が向いたほうの手足は伸びて、反対側の手足は曲がる反射です。
文字で伝えると分かりづらいのですが、フェンシングをしているような体の形になります。
これは、赤ちゃんが成長していく過程で、手を伸ばして物を取ったり触ったりするための動きの基礎になると考えられています。
生後6か月頃には消失します。
「これも原始反射の一つだったの!?」と驚くものも中にはあったのではないでしょうか?原始反射は赤ちゃんの成長には欠かせないものなのです。
【対称性緊張性頸反射】
対称性緊張性頸反射は、赤ちゃんが四つばいになっている時に顎が上がると、腕が曲がって足が伸び、顎が下に下がると腕が屈曲し、脚が伸びるという反射です。
赤ちゃんが四つんばいの体勢を覚え、色々な物を見ようと頭を動かします。
その際に顎が上がったり、下がったりすることで対称性緊張性頸反射の反応があらわれ、体が不安定になります。
この体のバランスを取れるようになり、手を前に出して進むようになるとハイハイを覚えると言われています。
対称性緊張性頸反射は、ハイハイを覚える為の原始反射というわけです。
慢性的な苦痛に伴う態度15段階