スコトーマ(心理的盲点)とは
「スコトーマ」はもともと眼科用語の一つで、“盲点”を意味します。
眼の構造上、どうしても見えなくなってしまうポイントのことですね。
この言葉が心理学の世界に転じて、「心理的盲点=スコトーマ」となりました。
その意味は「見えてはいるけど、見えていないポイント」。
私たちはいわゆる五感(視覚・聴覚・嗅覚・触覚・味覚)を使って環境から情報をインプットしています。しかしながら、感覚器官を通じて送られる情報量を全て合わせると膨大な量になってしまいます。だから情報を選別し、取捨選択しているわけですね。
その情報の選別は、その人の価値観の優先順位に従って行われています。
だからこそ、「自分自身の価値観の優先順位を知っておく事」が大切です。
また、人間関係の問題を解決したかったら、それぞれの価値観の優先順位の違いに関心を持ち、「相手の価値観の上位のもの」と「自分自身の価値観の上位のもの」を、どうしたらリンクできるかを考え提案していく事が効果的です。
質問に回答し終わったら、人生の7つの領域に分けて分類して見ましょう!
人生の7つの領域;仕事、財(お金)、知性(学び)、家族、社交、健康、精神性ごとに、
現在のあなたの人生に対して充実度をプロットしてみたとしましょう。
そして、そのプロットした点を線で結んだとき、どんな形になるでしょうか?
たとえば、右上の方向(仕事、財、知性)が膨らみ、左下側(家族、社交、健康、精神)が小さい形になったとすれば …
この形の典型的な例は、あなたが仕事で成功することに熱中し、どちらかといえば家庭のことを他の家族に任せっきりになっているとか、仕事に熱中するあまり、食事が不規則になったり、偏食や過食/過飲になっていたりします。
もしかすると、家族とのコミュニケーションが不足しがちで、家庭内の小さな喧嘩が絶えない状態かもしれません。また、健康診断の結果もあまり良好なものではないかも…
逆に左下の方向に膨らみ、右上が小さくなっている場合は、家族関係を大事にし、子供の教育に熱心であったり、家族との時間を多く取り、友人も多く、健康に氣を使っていることを示しています。
この形の典型的な例は、仕事帰りに、付き合いで同僚と食事をするよりは、趣味のヨガ教室やジムでワークアウトをするといった生活をしている。
仕事は生活のために働くのであって、従って仕事にやりがいをもっているわけではなく、収入の大半が家族のこと、健康のこと、趣味に費やされていて、貯金は少ない、というライフ・スタイル…
もう1つのパターンは、人生7つの領域に偏りもなく全体的にバランスのとれた形なのですが、それぞれの領域の充実度が低い状態です。
言うまでもなく、人生に満足しているとは言えません。低迷している人生のため、自己肯定感が低く、自信が持てない傾向があります。
人生の目的や目標が明確になっていない人に多く見られるパターンです。
「パートナーと価値観が正反対」 |